第9回 「フィラリアの予防薬」
2007/09/03
3月。・・・といえば別れの時期ですね。別れと言えば卒業。まずは卒業おめでとうございます。(人生で1番の涙なのかな?いっぱい涙を流してね。涙の数だけいい思い出があったと思うから・・・)
後、今年は定年を迎えられる人がたくさんいらっしゃると、ニュースでとりあげられていました。家族のみなさんはお父さん・お母さんにお疲れ様と言ってあげて下さいね。そしてこれからは自分のしたいことができるといいですね。
ワンちゃんネコちゃんは、だんだん暖かくなるにつれてお外で遊ぶ時間が長くなってきますね。一緒に桜でも観にいかれてはいかがでしょう?(花より団子がい いかもしれないですけど・・。)家猫の子は盛りが激しくなる時期でもありますので、くれぐれも外に逃げ出しちゃった、という事がないように注意して下さい ね。
さて今回のテーマは「フィラリアの予防薬」についてですが、病院では4月から6月にフィラリアの予防月間が始まります。そこで今回は[1]フィラリアとは、[2]症状は、[3]感染後の治療方法は、[4]予防をするには、の4つの事柄に分けて述べていきますね。
[1]フィラリアとは・・・
フィラリアとは心臓に寄生する虫のことです。当院にもその模型があるので興味がある方は先生に見せてもらって下さいね。フィラリアは体内にフィラリアの幼虫を持った蚊に刺されることで感染します。蚊が多い地域の子は特に気を付けた方が良いでしょう。
[2] 症状は・・・
早い時期では異常が認められないことが多いです。そして重症の場合は、体調不良、呼吸数の増加、呼吸困難、体重の急激な減少、お腹に水が貯まる、などがあるそうです。
そして多くの場合、心臓に重度の疾患を起こし、肝臓や腎臓、肺などの病気を併発させるそうです。そしてこの病気は極めて死亡率が高い病気でもあります。
[3] 感染後の治療方法は・・・
発症してしまうといろいろな臓器に障害が及んで手遅れになることが多いので
予防が大切です。
[4] 予防をするには?
ワンちゃんからフィラリアを防ぐ最善策は予防薬をきちんと飲ませることです。
月 に1回薬を飲んでもらうのですが、この薬は蚊の吸血によりワンちゃんの体内に侵入したフィラリアを殺すお薬であり、フィラリアの進入を防ぐ物ではありませ ん。ですから、蚊が出る1ヶ月後の4月頃から蚊がいなくなってから1ヶ月後の11月の下旬あるいは12月の上旬まで1ヶ月に1回飲ませて下さい。また予防 薬を投与する前にフィラリアの感染の有無を確認する必要があります。それはフィラリアに感染していたら予防薬を飲ませることで症状が悪化してしまうかもし れないからです。ですから薬を飲ませる前に必ず、検査を受けて下さい。
この病気の治療はとても困難ですが、予防は確立された病気でもあります。予防できるものはちゃんとする。それが、大切な家族を守る、第1歩なのではないでしょうか?
by ZEPP