第14回「暑さ対策」
2007/09/03
蒸し暑い8月に入り、「夏だなぁ~」と感じる日が続きますね。元気に夏を過ごしていますか? 花火(この辺では長良川が有名ですか?)に海水浴、家族旅 行など夏は楽しいイベントがいっぱいです。小学生・中学生の子供達は家族で出かける事ができるのも今のうちだけですから、たくさんの思い出を作ってくださ いね。 ワンちゃんネコちゃんを旅行に連れて行くことのできない時、ホテルに預けられるとちょっとだけ淋しい思いをします。帰ってきたらたくさん遊んであげてく ださいね。(預けられたところ次第では、可愛がってくれますし、もしかしたらおいしいものも貰えるかも?) さて本題です。今回は暑さ対策についてです。暑さは食欲の減退、お水のがぶ飲み、運動の低下などを引き起こし、元気がなくなるといった症状をおこしま す。もしかしたら何らかの病気の兆候もあるかもしれません。夏の暑い日に何か様子がおかしいなと思ったら、まず確認して貰いたいことが1つあります。それ は、ワンちゃんネコちゃんのいる部屋の温度と体温を確認することです。ワンちゃんネコちゃんは、私たち人間よりも暑さに敏感ですので、暑い日には室内にい ても熱中症になる危険性があります。 苦しそうにハアハアと早い呼吸が続いていませんか?冷たい床やクーラーの前に行きたがりませんか?このような兆候 は、暑さをしのごうとしているのです。(よく勘違いされるのですが、涼しいクーラーの部屋ではお腹をこわすと思われている方がいます。でも人とは体の構造 的なつくりや生理機能が違いますのでその心配はありません。) 今回は暑い夏を快適に過ごすための方法そして理想的な暑さ対策を紹介します。 1 室内犬の場合、部屋の適温は22℃から24℃です。でもこの温度は人には寒いかもしれませんのでその日の気温やワンちゃんネコちゃんの状態をみて調節 してください。 2 外にいる子には簾で日陰をつくる、また市販の冷却できる敷物を使ってもいいですね。そして、お水を常になくさないことや扇風機で風通しをよくするのも いいかもしれません。 3 お散歩は、朝早い時間や夜遅い時間に行きましょう。陽の照っていないなるべく涼しい時間にそして短い時間で行ってあげるとよいでしょう。冷却剤を首に ぶら下げるのもいいと思います。 4 夜寝る時も、蒸し暑くない環境にしてあげてください。 5 お家に1人で、お留守番する時は、部屋に入ってくる直射日光を防ぐ事や、お水が無くならないようにすることが大切です。もちろん冷房して部屋を涼しく してくださいね。 このようなことに気をつけていただければ、まずは、安心ですが、もしワンちゃんネコちゃんがぐったりして、体を触った時に熱いと感じた時は、次の事を参 考にして迅速かつ冷静に対応してください。 1 体温測定をし、40℃を超えていないかどうか?(肛門に体温計を入れる。その際深く入れすぎない。水銀の体温計は使わない。嫌がるなら中止する。)苦 しそうな呼吸をしていないかどうか?(口を開けてハアハアしている時が続く場合は注意が必要です) 2 病院に電話をする。(体温等の気づいたことを報告して獣医師の指示に従ってください。) 次に、お家でできる「体温を下げるための緊急処置」を以下に挙げます。 a) クーラーの部屋に移動する。(移動できない場合は水道水を少しずつ体にかけて冷却する。) b) 冷却剤や氷を使って首、股の下に入れる。 最後に… ワンちゃんネコちゃんの平常時の体温は37度から39度です。40度を超える時は熱があると判断してください。実際目の前でぐったりしてい るのを発見した時はびっくりすると思います。落ち着いてお家でできることをして、病院に電話してください。熱中症以外に他の病気も考えられる場合もありま すので病院には必ず連絡してくださいね。
by ZEPP