第25回「肛門腺の管理」
2007/09/03
7月に入り暑い日が続くのかな… と思っていましたが、梅雨で雨が降り続きじめじめした日が続いています。台風も近づいていますね。
雨が降ると散歩を嫌がるワンちゃんもいることでしょう。また雷や台風などは、ワンちゃんネコちゃんが、怖がったりすることもありますので注意してくださいね。
さて今回のテーマは、「肛門腺の管理」です。まず初めに肛門腺の場所をお話します。肛門腺は肛門の斜め下(時計でいうとだいたい4時と8時方向)に在り、 ワンちゃんネコちゃんにとって自分の匂いを出す液体を合成する器官です。その液体は肛門嚢に蓄えられます。よくおしりの匂いを嗅いで挨拶しているのも、実 は肛門腺の匂いを嗅いでいるのです。排便やびっくりした時など、おしりに圧力がかかり、液体が排泄される仕組みになっています。
ワンちゃんがおしりを異常に気にしていたり、床にこすりつけていたりする場合や、おしりを気にしていなくてもたくさん溜まりやすい傾向がある子は、定期的に絞って排泄させる必要があります。
また肛門腺分泌物が泥状の場合だと、生理的な排泄が難しくなります。また、太り気味の子も注意が必要です。このような子をそのまま放置してしまうと、肛門 腺が破裂してしまうこともあります。病院にも、「おしりから出血した」と来院されて、肛門嚢破裂の診断を受ける子もいます。
最後に… このような子の一番の予防方法は、飼い主さんが、ワンちゃんネコちゃんのことをよく知ること、つまり、肛門腺の場所、それがどのくらいの周期でたまるのかを知っておくことです。自分の子を知る、それが大切なのです。
by。 ZEPP