第34回「ワンちゃんの恐怖心」
2008/05/14
4月になり、春の陽気に誘われてしまうと、ワンちゃんとのお散歩時間が長くなりますね。ネコちゃんは日なたで寝ころんでいそうですね。みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
病院はフィラリア予防や狂犬病予防接種に追われています。
さて、今回はこの時期、予防に来てくれるワンちゃんに関わるお話です。この時期の病院は、病気の予防シーズンでもあり、多くのワンちゃんが待合室にいま す。病院に来るのが恐くてワンちゃんが不安になったり、ほかのワンちゃんを恐れてしまったりするような状況もみられます。病院という場所で、恐がらずにお 利口さんに待てるようにする一つの方法を紹介します。
〈不安を引き起こす原因〉
1 過去に病院で嫌な事(ex注射、耳掃除など)をされ、病院が嫌いになってしまった。
2 他のワンちゃんと会う機会がなく、コミュニケーションをしたことがない。
3 家族の人がほかのワンちゃんから守ろうとして過剰な行動をとっている。
〈対策〉
1. 病院で嫌な事をされた(ex注射、爪切り、お耳掃除)という経験は、恐怖心に繋がることがあります。この恐怖心を和らげるために、その処置中に家族の人が 側にいてあげることが一つの対処法になります。病院での処置中、オーナーさんは安心という心のゆとりをワンちゃんに持たせてください。また、日常におい て、びっくりするような事に遭遇したら、「おすわり」・「伏せ」をさせ、アイコンタクトした後、ワンちゃんに触れながら、やさしく誉めてあげてください。
2. ワンちゃんは、学習する動物です。子犬の頃、あるいは成犬に成長した後でもワンちゃん同士のコミュニケーションが少ない場合、突然多くのワンちゃんがいる 場所に行くと不安が生まれます。対処法として、多くの人や犬が集まる公園にお散歩に行くのも良いと思います。少しずつ犬や人に接することに慣らしていくの が良いと思います。
最後に… 行動的な問題は、様々な解決方法があります。ワンちゃんそれぞれに個性というものがあり、その性格によって 方法が変わってきます。家族の人たちが、その子の個性をちゃんと理解して適切なリーダーシップをとってあげてください。
By ZEEP