犬と猫のブドウ・レーズン中毒
犬と猫のブドウ・レーズン中毒 について
ブドウやレーズンが犬猫に毒であるという事実が認知されたのはまだ最近のことです。
Singleton 2001、Campbell and Bates 2003、Gwaltney-Brant et al 2005、Penny et al 2003、Mazzaferro et al 2004、Porterpan 2005
2001年にブドウを食べた犬が重度の腎不全を発症した症例が初めて報告され、2002年に原因毒素はぶどうに含まれる酒石酸と推定されました。
犬も猫も同じように急性腎不全を発症しますが、猫はぶどうを好んで食べないので、症例はほとんど報告されていません。
ブドウ接種後に救急病院で治療を受けた606匹の犬を含む別の研究では、食べてから治療開始までの時間がかかった症例ほど重度になりました。
どのくらい食べたら危険なのか?
ぶどうは体重1Kに0.7オンス(1オンス≒28G)
レーズンは体重1Kに0.11オンス
ただしこれ以下の量でも中毒になる場合もあります。
ぶどうジュースの毒性は不明ですので与えないでください。
もし食べてしまったら
すぐに動物病院で吐かせてもらってください。その後活性炭を投与し毒性物質を吸着させます。
点滴治療で利尿させ3日間は腎臓に損傷がおきないかモニターします。
早期に治療を開始することが重要です
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