猫の予防接種
猫の予防接種 について
猫の予防注射接種部位
AAFP(全米猫獣医師協会)の報告によると、0.01%くらいの割合でワクチン接種をした部位が盛り上がって腫瘤(しゅりゅう=こぶ状の盛り上がり)ができてしまうことがあります。
ワクチン接種後にできる腫瘤は、炎症性肉芽腫(えんしょうせいにくがしゅ, ワクチン接種部位肉腫)と呼ばれるもので、接種した部位が炎症を起こして腫れ上がった状態になります。
AAFPによるワクチン接種推奨部位と非推奨部位 従来接種していた背中や肩甲骨付近ではなく、太ももや後ろ脚、しっぽの先に注射します。
これは、万が一背中に悪性腫瘍が出来てしまった場合、手術で切除するのが非常に難しくなるという観点からです。
飼い主は前回のワクチン注射を体のどの部位に行ったかを記憶・記録しておくようにします。
なお右上の図は、AAFPが推奨しているワクチン接種部位です。緑色の部分が推奨部位、バツ印の付いた部分が非推奨部位になります。
3種混合ワクチン注射(ヘルペス・カリシ・パルボウイルス)
生後2ヶ月:3種混合(1回目)
生後3ヶ月:3種混合(2回目)を接種します。
2回目接種の1年後から毎年定期接種します。
5種混合ワクチン注射
5種混合ワクチンは、3種混合ワクチンに白血病ウイルス、クラミジア症の2種類が追加されています。
初めて5種混合ワクチンを接種する前には、必ず採血処置をして白血病ウイルス抗原検査が必要になります。
ウイルス検査
現在、猫には発病すると100%死亡してしまう恐ろしい伝染病が3種類(エイズ、白血病、)確認されています。
新しく猫を飼われる方、猫が外に自由に出られる様に飼われている方は、検査をお薦めします。
猫のトキソプラズマ検査
トキソプラズマという原虫が猫の便に排出され、人間の妊婦が感染すると胎児に脳障害をおこします。
ノミ予防
蚤が体に付くと皮膚炎や条虫症をおこします。また人間にも感染し皮膚炎をおこします。
月に1回付ける滴下剤があります。
歯周病予防
定期的に歯磨きをして下さい。何の処置も施さないと、歯肉炎を起こし食事が食べられないばかりではなく、感染症を起こし命に関わることもあります。
尿石症予防食
猫は人間が飼う様になってから、本来猫が食べていた食事と違う成分の食事を食べるようになり、膀胱に結石が出来る病気が増えました。
この病気の主な原因はマグネシュウムであることがわかってきました。一部を除いて、多くのキャットフードには猫が必要とする以上のマグネシュウムが含まれています。
必ずマグネシュウムが必要以上に含まれていない食事を与えてください。
腸管寄生虫予防
ネコちゃんを飼われたら、一度検便をしましょう。回虫、条虫などは人間にも害を及ぼします。
半年に一度は検便をしましょう。