犬・猫の去勢・避妊手術
犬・猫の去勢・避妊手術 について
Q:手術することによる長所は何ですか?
A:去勢・避妊手術する長所をご紹介します。
犬・猫共通
・オス、メス共に 縄張りがせまくなり、約30%の動物はケンカをしなくなります。
※オス犬 メス犬のマウント(飼主さんの足に腰をふる)は殆ど治りません。
犬・猫のメスの場合
・メスの発情生理がなくなり子供もできません。
・子宮、卵巣の病気になりません。
・発情期の泣き声がなくなります。
・1歳未満に手術することで、乳腺腫瘍のリスクを減少させることができます。
猫のオスの場合
夜泣き、スプレー(おしっこをかける)行為は約30%なくなります。
犬のオスの場合
・睾丸腫瘍がなくなります。
・前立腺肥大や肛門腺腫瘍、エインヘルニアの発生率が減少します。(エインとは肛門の周りの事です)
・統計的に手術したほうが長生きします。
Q:手術にはリスクがありますか?
A:去勢手術にかかわらず、全身麻酔や体にメスを入れ手術を行うことはリスクを伴います。
術後は、傷口からの感染症などもありえるので、抜糸までは、傷口が汚れるようなシチュエーション(雨の日の散歩、泥はねが起こるような道)は避けましょう。
Q:いつ頃から手術出来ますか?
A:・通常生後6ヶ月以降(発育の悪い仔は随時)
・予防接種が済んでいる健康な時(発情中及び 出産後2ヶ月は避けた方がよい)
手術の前に検査のために、一度ご来院頂いております。
Q:手術後何日入院しなければいけませんか?
A:通常は当日の夜には退院できます。(但し、子宮に胎児がいた場合や麻酔のさめが悪い場合・退院後飼主さんが世話出来ない場合は入院して頂きます)
Q:当日は何時に連れて行けばよいですか?
A:あらかじめ御電話で予約していただいた上で 、午前9:00から9:30の間に連れてきてください。
当日は食事と水を与えないでください。 (前日の夜の食事以降は何も与えないでください。どうしても絶食出来ない場合は前日から入院させてください。)
Q:いつ迎えにいけばよいですか?
A:当日の午後6:00時以降に迎えにきてください。
Q:退院後の管理はどうしたらよいですか?
A:1日2回(10日間)抗生物質を与えてください。
2週間後の抜糸まで来院の必要はありませんが、バンソウコウがはがれたり、舐めて糸を抜いてしまったら連れてきてください。
Q:術後の注意点は何ですか?
A:傷口を舐めさせない
術後の傷口を舐めることは「感染症」や「化膿」の可能性を高めるだけでなく、掻きむしりによる出血にも繋がります。
術後服 エリザベスウエアー
エリザベスカラー(エリマキトカゲのようなもの)を装着して傷口を舐めることを防ぐことができます
散歩やシャンプーを控える
散歩やシャンプーは傷口を開いてしまう可能性があるため、抜糸が終わるまでは控えるようにしてください。
肥満に注意する
手術後は、ホルモンバランスの変化により、太りやすくなります。
運動を心がけて筋肉をつけたり、去勢後用のフードに切り替えたりして、体重管理に気を付けるようにしましょう。