犬と猫の食事と心臓病
犬と猫の食事と心臓病 について
グルテンフリー穀物不使用で豆類のペットフードは犬猫に心臓病を発症するリスクがあります。
目次
ペットの食事が心臓疾患を引き起こす可能性はありますか?
食事に関連する心筋症はタウリン欠乏によって引き起こされるのでしょうか?
タウリンではない場合、原因は何でしょうか?
グルテンフリー「穀物不使用」の食事は問題ないですか?
穀物不使用の豆類ベースの食事を食べている場合はどうすればよいですか?
ペットの食事が心臓疾患を引き起こす可能性はありますか?
30 年前、獣医師は猫の拡張型心筋症の原因としてタウリン欠乏を発見しました。
猫は自分の体ではタウリンを作ることができないので、健康を維持するには食事からタウリンを摂取する必要があったのです。
肉食動物である、野生ネコや、狩りをするネコは、食事から十分な量のタウリンを摂取していますが、昔市販されていた一キャットフードには、タウリンが十分な量が含まれていませんでした。
現在ペットフード会社はキャットフードに多くのタウリンを添加しているので、猫のタウリン関連拡張型心筋症はなくなりました。
その後、特定の犬種がタウリン欠乏症に関連した拡張型心筋症を発症していることが判明しました。猫とは異なり、犬は自分の体でタウリンを合成できるため、原因が不明でしたが、高用量のタウリンを補給すると、犬の心筋症は治りましたので、さまざまな食事要因がこ犬の体でのタウリンを合成のプロセスに影響を与える可能性があると考えらています。
それ以来、特定の食事が犬の心臓病の発症と関連付けられるようになりました。市販の子羊と米の食事を与えられたニューファンドランド犬は、タウリン欠乏症と可逆性心筋症を発症し。他の犬にも同様のラム肉と米の食事を与えるとタウリン欠乏症になることが判明しています。ビーガンやベジタリアンの食事を与えられた犬がタウリン欠乏症になり、心臓病を患う場合もあります。
最近では、ゴールデンレトリバーがタウリン欠乏症に関連する心筋症を患っていることが判明しました。
食事に関連する心筋症はタウリン欠乏によって引き起こされるのでしょうか?
近年タウリン欠乏に関係していない犬や猫の心筋症が発症しています。多くの罹患犬のタウリンの血液検査では、タウリン濃度は正常でした。
タウリンではない場合、原因は何でしょうか?
現時点では完全には判明しておりません。唯一の共通点は、レンズ豆や他のマメ科植物(エンドウ豆)を「基本材料」として使用する「穀物不使用」グルテンフリーの食事でした。グルテンフリーの食事がどのような機序で心筋症を引き起こすかは未だわかっていません。
「原材料が限られている」食事や「穀物不使用」の食事は問題ないですか?
グレインフリーは単なるフード会社の販売促進マーケティングで、医学的に特別なメリットはありません。ひよこ豆、レンズ豆、豆、乾燥エンドウ豆などの豆類を含む犬や猫の食事は、穀物(トウモロコシ、米、小麦)の有無だけでなく、心筋症と関連していることが判明しています。
穀物不使用の豆類の食事を食べている場合はどうすればよいですか?
まずは成分表示をチェックしてみましょう。エンドウ豆やレンズ豆が成分である場合は、穀物を含む食事に変更してください。
次どうしても食事を変えたくない場合、犬や猫に心筋症があるかどうかを確認するために心臓超音波検査を受けに 動物病院に行ってください。
タウリン欠乏症のリスクがある犬(アメリカン・コッカー・スパニエル、ゴールデン・レトリバー、ニューファンドランド、ダルメシアン)を飼っていて、可能性のある食事をしている場合は、血中タウリン濃度を検査して、心臓超音波検査で犬が心筋症であるかどうかを判断し、獣医師の指示に従って食事を変更し、タウリンを補充してください。